もっと「わがまま」に生きよう。責任と覚悟を持って。
世の中の多くの人は「他人軸」で生きています。
- 良い子でいなければならない
- 他人(親や教師)が自分に対して望んでいる(であろう)ことをしなければならない
- 社会や人々の役に立たなければならない
- 良い学校に行くべき
- 良い大学を出たのだから良い会社に勤めるべき
- 他人と比較することで優越感や劣等感を感じ、他人より優位に立つために行動する
これらは全て他人軸で生きている人の思考回路です。一つも当てはまらないという人はなかなかいないのではないでしょうか。
これに対して「自分軸」で生きる生き方とは
- 自分の人生に自分で責任を持つ(覚悟を持つ)
- 自分の心の声に耳を傾け、素直に生きる
- 自分の心に嘘をつかない
- 主体性を持って生きる
- 自分を大切にするからこそ、他人の生き方や考え方を尊重できる
ということです。
他人軸で生きている人は、自分のためではなく、他人や社会のために生きています。
一見良さそうなことのように思うかもしれません。しかし果たしてそうでしょうか。
また、そもそもなぜ他人軸で生きてしまうのでしょうか。
それは「自分軸」がないからです。
人生の主体、主人公は他の誰でもない自分であるにも関わらず、大切な自分をどこかに置き去りにして他人の人生を生きてしまっているのです。
他人軸で生きている人と話をしている時に感じるのは、「自分の言葉」で話していない、ということです。心からの言葉ではなく、「ペタペタと貼り付けた綺麗な言葉」を並べているだけなので、その人の本当の姿が見えません。
他人軸で生きている人が「自分の言葉」で話せない理由は、ありのままの自分を肯定できず、自分の本当の姿や気持ちに蓋をしているためです。
飾らず、背伸びをしないありのままの自分を肯定できないと、他人がどう思うかを常に気にして、「より良い」「あるべき」理想の自分像に当てはめて演じることになります。こういった傾向は多くの場合、育った環境や保護者の教育などにより幼い頃から思考回路に刷り込まれているので、成人になるとほとんど無意識・無自覚に振る舞うようになっています。
そして大人になった時、仕事や家庭の中でなんとなく「生きづらさ」を感じる原因の一つになります。
大抵の場合、本人は無意識・無自覚である上に、周囲の人も(程度の差はあれ)こういう傾向にあります。そのため、改めて自分の思考の癖や物事の考え方・捉え方を見直す機会はなかなかありません。
今、なんとなく「生きづらさ」を感じている人は、一度ゆっくり時間をとって自分自身と対話してみてください。特に、人生の大きな決断をする時、自分がどういう風に考えていたかを振り返ってみると見えてくるものがあると思います。
これまで自分のために生きてきたか。
自分以外の誰かのために生きてはいなかったか。
自分がどういう風に生きてきたか少し見えてきたら、次は自分の本心を言葉にしてみてください。少しずつで構いません。どんな小さなことでも構いません。今晩何が食べたいか、でもいいのです。本当の気持ちを自分が分かってあげることが大切です。
自分らしく生きるとは、その本心にしたがって生きるということです。
あなたがあなたのために生きることを誰も止めません。あなたがあなたらしく生きることを誰も否定することはできません。
例えば
「親がどう思うか考えると怖い」
「彼氏・彼女に嫌われてしまうかもしれない(別れることになるかもしれない)」
「本当にやりたいことをやろうとすると社会の王道からはみ出てしまう気がする」
と言った心配が浮かび、
「やっぱり私にはできない」
とブレーキがかかっているのだとしたら、そのブレーキは他でもないあなた自身がかけているだけなのです。
実際、親や恋人、友人があなたに反対することはあるかもしれません。
しかしそれがなんだというのでしょうか。
あなたに対してどう思おうが、それはその人自身の問題であってあなたには一切関係ないのです。
彼らは決してあなたの人生の責任をとってはくれません。
したがって、彼らの反応を理由にやめてしまうのはただの言い訳に過ぎません。
人生が終わる瞬間、「楽しいことも大変なことも色々あったけれど満足できる人生だった(精一杯生きた)」と思ってこの世を去りたいと思いませんか。
それとも「〇〇のせいであれができなかった」「これができなかった」と恨みがましく終わりたいですか。
どんな人生でもいいのです。
ただ、自分が自分の人生に満足していることが大切なのではないでしょうか。
自分を客観視し、自分と向き合うための方法としては、心理学等の知識を持った人との対話(カウンセリング)が有効です。カウンセラーは相談者の鏡となって自分自身との対話を手助けしてくれます。
ただし、近しい存在である親や友人ですと、詳しい事情を知っているため話しやすい一方で、主観や感情が入りやすいためうまくカウンセリングできないことがあります。
ですので最初は、全くの他人の専門家に対して本心を話すことから始めてみるといいかもしれません。
「良い子」でなくていいのです。
もっと「わがまま」に生きていいんですよ。